マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:インビザライン)のシミュレーション
- 2021年11月20日
- 新宿区の市ヶ谷矯正歯科のコラム
こんにちは。新宿区の矯正歯科・市ヶ谷矯正歯科です。
本日は当院でも人気のマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:インビザライン)では『クリンチェック』というシミュレーションソフトを使用していきます。クリンチェックシミュレーションソフトで治療計画を立案していく際に注意しなければならない点としましては、
【1】口腔内スキャナーにより取得し、シミュレーションに反映される情報が全て歯の表面(歯冠)の情報という点です。
シミュレーション上ではきれいに歯を並べることはいくらでも可能ではありますが、
歯茎の中の歯の根っこの位置関係や形状、骨の厚み・幅といった情報が不足しているため
無理な移動を計画してしまう可能性があるということ。
【2】患者様お一人おひとりのお顔立ち(顎顔面)の機能や咬合力の情報
お口の中ではお顔(顎骨)の形や機能、筋力が歯を動かす際の矯正力に影響を与えております。
患者様おひとりおひとり、矯正力に対する反応が違っております。
【3】歯列全体を覆ってしまうこと
実際、マウスピースは当然のことながら上下の歯列にはめた際には歯列全体を覆ってしまいます。
マウスピース自体に厚みがあるため、かみ合せ自体はモニター上のシミュレーションとは微妙に異なっております。
【4】作用・反作用の力
患者様のお口の中で歯を動かす際には、動かした方向とは反対の方向にも力は発生している
(作用と反作用)。
どの歯を順番に動かしていくのか、どの位置に動かしていくのか?といった治療計画を立案するのですが、
シミュレーションソフト上に自動的に作用・反作用が数値化されシグナルを示してくれるわけではないため、
ドクター自身がこれらを勘案しながら現実の治療を進めていかなければなりません。
当院では、
上記に挙げました点に最善の注意を払いながらマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:インビザライン)における
治療計画を立案しております。