「歯の矯正は何年かかる?」期間が長く時間がかかる訳ありの理由
- 2020年12月31日
- 市ヶ谷矯正歯科のコラム
最近は「歯並びがきれい≒清潔感がある・良い第一印象・美しい・健康的」などと考える方が多くなってきました。
そして、歯並びをきれいにしたい、と思う方も多くなっているように思います。
しかし多くの方が、
「矯正治療は治療期間が長くて、やりたいけどなかなか手を出せない」
「どうして矯正治療は長く通わなければならないの?」
「結局、歯の矯正は何年かかるの?」
などと不安や疑問を抱えてらっしゃると思います。
そこで、今回は、なぜ治療に時間がかかってしまうのか、「歯が動く仕組み」について、皆さんにお話ししていこうと思います。
歯は、歯根膜、歯槽骨、歯肉などと呼ばれる様々な組織に支えられています。
矯正治療による力(矯正力)により歯が一方から押されると、押された側(圧迫側)の歯根膜と歯槽骨は圧迫されます。
圧迫された歯根膜は、血の流れが悪くなります。そしてその周辺より骨がなくなります(骨吸収)。
一方、押している側(牽引側)の歯根膜は引っ張られ(牽引)、徐々に拡大されます。
すると血の巡りが良くなり、骨が作られます(骨形成)。
骨吸収と骨形成を繰り返し、歯は移動していきます。
矯正力には、最適な力があります。それは、治療目標に沿った歯の移動が最速で、歯の周りの組織への害が少ない力です。
最適な矯正力は歯根膜面積あたり80~100g/㎠とされており、歯の最大移動量はおおよそ1カ月に1㎜程度といわれています。
しかし歯の動くスピードは、年齢や骨の硬さなど個人差が大きいです。
もし強い矯正力をかけすぎてしまうと、
- 歯の移動速度が遅くなる
- 歯の根っこが短くなる
- 歯が大きく揺れる
- 強い痛みが長く続く
- 歯茎が下がる
- 歯と歯を支える骨(歯槽骨)がくっついてしまう
などの症状が出やすくなってしまいます。
そのため、矯正治療には年単位の長い期間が必要になってくるのです。
なお治療期間には患者様の歯並びや年齢などにより大きく異なってきます。
当院では少しでも治療期間が短縮できるよう、セルフライゲーションブラケット(摩擦力が少なく歯が動きやすい装置)を使用しております。
とはいえ、やはり正しい矯正治療にはある程度の時間がかかります。
長い治療期間だからこそ、患者様と歯科医師の相性・信頼関係が大切になってくると当院では考えております。
当院では患者様が安心して治療を開始できるよう、実際に矯正治療を行う、技術・知識・経験豊富な矯正専門医の院長が
やさしく丁寧に相談に乗らさせていただきます。
治療期間のこと、金額のこと、通院日時のことなど不安なことをなんでもご相談ください。
できる限り希望にあわせた治療をご提案させていただきます。
もし今、歯の矯正をしたいとお考えでしたら、ぜひ当院へ気兼ねなく、ご相談ください。
2021年は、1月4日月曜日より診療しております。
2021年も少しでも多くの患者様を笑顔にしていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
(参考文献:矯正歯科学 医歯薬出版株式会社 )
市ヶ谷矯正歯科
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